● あらすじ ●

『月光の不安』

日本を守護する役割を持つ山田一族の末裔・・・山田マモル。
超能力を研究する変わり者だが、友達に恵まれている。
自分に託された運命のことなど忘れていたある日のこと・・・
彼の町へルーマニアから一人の美少女がやってくる。
幼い妹を連れた美しい黒髪の少女神良ルイ。
その正体はなんと、女装した美少年吸血鬼。
数百年に一度、清らかな心を持つ少女の血を吸わなければ、彼は死んでしまう。
ESP研究会のみなに相談し、協力を願い、美少女を狙うルイに近づき、なにかと邪魔をするマモル。ルイもまた、マモルのことが気になってしまう。
「邪魔なら殺してしまいなさいよ。」と、笑うクリスティーヌ。
「わたしは・・・いやぼくは・・・マモルを愛してしまった・・・」
引き裂かれる欲望と生存本能の渦に苛まれ、自らの血を憎むルイ。
だが、マモルもまた、ルイに嘘をついていた。
「ぼくは・・・わたしは・・・ルイ、あなたを・・・」
互いの運命に翻弄されながら、二人は解けない迷宮へ向かう。
生か死か、それとも？

愛することに、嘘はつけない・・・